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【全国協議会第10回総会】での挨拶から 拓塾への期待と激励 |
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拓塾報(創刊号よりp38) |
本運動の精神を自己の実践から次の世代へ
本日は、非常に充実した、素晴らしい運動が全国的に進められていることを知り、本当に心から厚く御礼を申し上げる次第です(中略)
良いことを続けるためには、私達の考えを継いでいってくれる、次の世代の方をつくらなければ続かないわけであります。
まず自己をつくり、そこで本運動の精神を自分も実行し、そしてまた次の者に、その精神を伝える。そういう考えが始まるということは大変すばらしいことです。
(中略)
神さま仏さまが、正しいことは永く持続させなければいけないのだということを、逆に教えて下さっているような気がするのであります。そういう意味で、願わくば、塾長さんに大いに頑張っていただきまして、先程の説明を聞いておりますと、塾長さんも本当に井深会長の命じられるように塾長として、代わりとか、代行とかでなしに大いに頑張っていただいて、塾生を立派に育てて頂くように………。
日本の神道は「八百万の神」というこの主旨は、あらゆる所、形のある所にはみな神さまが宿ってなさる。私どもの仏教ではこれを仏性をもっている。仏心をもっていると、言っておりますが、つまり、仏さまの方からしては「仏の子だ。仏の子だ。」と言おうとして、法華経ではそれを明らかにしている。そういう意味で「仏さまの子だ。」と、おっしゃっているのに、我々は凡夫だといっては欲を捨てないで、いろいろの面倒を自分で作っている。欲を捨てて忘己利他で、自分を忘れて人様の為に益を与えられるようにしようという、こういう考えになれば伝教大師さまと同じようなことである。それが八百万の神を祀るという、神道の精神であると私は思っている。そういう意味で、信仰を持って 「神さまというのは目に見えないけれども、いつでも神さまはおまえの側にいるよ。おまえは見えないけれど仏さまはおまえの側にいる。」と信じ、神さまを心の中に措いて、明るい社会づくり運動をすれば、神さまのご加護によってうまくいくのではないでしょうか。
このように私は今日、第10回総会に伺いまして、これだけの素晴らしい方が全国からお集まりいただいて、そしていろいろな形で人格的な、また心の中に一つの哲学、宗教を持って、世の中を明るくする、素晴らしい世界の永遠の生命なるを願って、世界平和を願うというようなことも同じようなことではないかと、そういうふうに考えさせていただいたわけでございます。
皆さま方のご協力、また、ご精進を心から厚く御礼を申し上げます。
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(平成元年四月=明るい社会づくり運動全国協議会第10回総会での挨拶から一部抜粋) |
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