(昭和54年10月20日 全国会長会 会報より))
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「宗旨、宗派を乗りこえていく努力を」
本運動の提唱者として庭野日敬氏は次のような主旨のあいさつを述べた。
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皆さんは、多くの方々のご意見がスムーズに吸いこめるようなことを考えて明るい社会づくり運動をすすめていると思う。
その中で私共宗教者は、何をすべきか、叉何ができるか、ということが
大切である。これは当初、布教の手助けかということも云われたが、自分の教団を大きくしようとすることが、かえって宗教を世間から遊離してしまうことになる。それは結果として、宗教者自体が無神論者をつくる原因だと云われている。この点宗教教団の気をつけなければならない点だろう。世界宗教者平和会議も、それを乗り超えていかないと内容の伴なわないことになる。 |
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それらの点を含めて明杜運動を提唱したのであるから、はっきりしない点もあったと思う。本運動も県単位に協議会ができ、皆さんのご努力で思いもよらないかたちに仕上ってきていることに感激している。
国連での私の提言は、世界の宗教者代表としてさせて頂いたものだが、やはり政治とは無関係では何事もできないことを痛感している。
本運動も県をあげて動かすということになれば、政治家も含めた形で行政と提携してすすめることが大事。また、宗旨・宗派を超えていかねば明るい社会はできないことを痛感する。
「世界共同体を志向する宗教」をテーマとして、本年度の世界宗教者平和会議は開かれた。現在、日本が平和憲法をもっていることからも、世界平和のために日本が世界につくす以外に道はない。
本運動の提唱者としてむかえられ、いろんなところでお話できることを光栄に思っておる。
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