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(会報より)
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「英知と共に」
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明るい社会づくり運動は、お互いに持ちつ持たれつの関係で、「世のため人のため」という考えから始まった。これが出発点です。
世の中の物資は有限であるということが憂慮されている時代状況の中で、何の尺度を持って将釆を予測するかということが私共の気にするところであります。仏教で説かれる「縁起説」は、自他一体という形でものを考えていく、人との出合い、触れ合いの中で関係が生ずる。すなわち「善因善果」 「悪因意果」という法則であります。従って有限の時代においては、自分だけ、自国だけの立場を守っていくことは、今の法則からすれば「悪因」をつくることになります。ですから、お互いに「善緑」を結ぶために、人との関係を最も大事にし、自分のでき得るだけのことを社会のためにつくす。ここに明るい社会づくり運動を提唱したゆえんがあるわけです。
大衆の中で、まず宗教家が素っ裸になってお手本を示すことが大事だと思います。そして世間の人に愛され、信じられる教団になっていくためにも、私は宗派を越え、いろんな宗教者にも協力を願っています。
現在では、すでに推進されている方々の英知が結集されて、いろんな角度からの運動の方法が生まれているようです。今後とも皆様の英知に離れないで協
力をお誓い申し上げます。
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